とろりとしたオムレツ、ふんわりのスポンジケーキ、とろっとろのプリンなど、たまごは口にした瞬間、人をしあわせにする力を持っています。
私たちの母体は養鶏農場です。ピヨピヨと鳴くひよこからたまごを生むまで鶏を育て、美味しくて安心なたまごを皆様のテーブルにお届けするのが仕事です。たまごを食べる人をしあわせにするために、私たちは農場全体に気を配り、様々な対策をとり「地のものを地のものが食べる」こだわりを貫いてきました。たまごをいただくということは、鶏たちから「命のおくり物」をいただくということ。そのため、私たちは「おくり物」を授けてくれる鶏たちの健康に最大限に配慮し、細やかな取り組みを行ってまいりました。
このたまごへの思いやたまご本来の可能性をより多くの人に伝えるためには、それを発信するための拠点が必要と考え、ココテラスは誕生いたしました。ココテラスでは地のものを使い、できるだけシンプルな素材でたまごを表現したいと考えていました。しかし、美味しいものを作らないと、たまご本来の美味しさも伝わりません。それは簡単なことではありませんでした。
お店がオープンするまでの間、試作品を近所の方々へ持参し感想をいただいたり、地元の方々を集めモニター会を開き、そこでも試作品の試食をして意見を頂戴しました。その中には「これはとてもじゃないけど売り物ではない」「こんなのはシフォンケーキとは言わない」など耳の痛いご意見をいただくことも少なからずありました。
このようなご意見や指導のもと、日々試行錯誤を繰り返し、現在の商品ができあがったのです。皆様のお声があったからこそ、全ての商品に自信を持って「美味しい」と言えるものを作り上げることができたと感じております。
我々スタッフの仕事のやりがいは、お客様からの「美味しい」というお声です。
そんな「美味しい」を作り、守り続けるために、皆様からの声や激励の言葉を大切にしていきます。
これからも「たまごで人をしあわせに」という理念のもと10年20年とずっと続く、常滑のシンボルになれるよう日々努力して参りたいと思います。
たまご農家３代目 市田 旭宏