Q:「たまごで人をしあわせに」というフレーズはどのような経緯で生まれたのでしょうか?
A:仕事をただの作業だと捉えていると苦痛と感じることもあるかもしれないが、努力の結果で人をしあわせにすることができると思うと、やりがいを感じられると思いませんか?
おいしいものを食べるとしあわせを感じますよね。大切な人、家族、親しい人においしいものを食べてもらいたいという思いですね。 たまごは、これから親しくなりたいと思う人への贈り物にもなれると思うんです。好きな人にはおいしいものを贈りたいと思いませんか? 実はね、たまごは私が好きな人と結婚するきっかけにもなったんですよ(笑)。当時ね、副社長は肉が食べられなかったがたまごが大好きだったんだよ(笑)。
そういう思いや願いが「たまごで人をしあわせに」ですね。人をしあわせにできることがデイリーファームのしあわせです。 よいたまごをつくることで、働く人、食べてくれる人たちをしあわせにしたいですね。
Q:持続可能な社会の実現ということで、社会的・世界的にSDGsへの取り組みが推進されています。 特に農畜産業では循環型農法・自然農法といった、新しい農業のあり方が求められてきています。 そこで、究極を目指すデイリーファームにおいて、社長の考えるSDGsへの取り組みについてお話をうかがいたいと思います。
A:「米たまご」の循環型の地産地消の取り組みが2009年からなのでもう10年以上になります。2010年のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議、名古屋で開催)に生協さんといっしょにブースを開きました。休耕田で飼料米をつくること。そのお米を食べた鶏たちの鶏糞を無駄にせず、非常に質の良い有機肥料とすることですね。 その良質な肥料でつくっている野菜もとてもおいしく、レシピヲでお客様に食べていただいてます。本当においしいね。
Q:デイリーファームのたまごは本当においしく、私も入社前から数え切れないほど食べてきました。 社長のこだわりが味に表れているのだと思いますが、このおいしさの秘訣はズバリ! 何になるでしょうか?
A:それは君たちの努力だな!(笑)
私はね、よくない環境にいる鶏のたまごはおいしくないと思うんです。健康な鶏のたまごだからおいしいと思います。 清潔で快適な環境にいるしあわせな鶏のたまごだからおいしい。よい環境とよいエサですね。そう思いますよ。 NonGMO、オメガ3などこだわりの飼料を使用しているので、近年の飼料価格の高騰は非常に厳しいものがありますが、質を下げることは絶対にしません。 妥協をするようなら仕事をする意味がないですね。まだまだもっとおいしくしたいと思っています。
聞き手 農場スタッフ 西垣/まとめ 農場スタッフ 小野